水道専門用語収録リスト:浮力排水弁・ブリージング

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浮力排水弁
水道設備や配管システムにおいて使用される装置で、特定の水位や圧力を検知し、それに応じて排水を制御するための弁です。以下で、浮力排水弁について詳しく説明します。
概要
a.浮力排水弁は、浮体(浮子)が特定の水位に達すると、その浮体の動きに応じて弁が開閉する仕組みを持ちます。
b.主に過剰な水位を防ぐために使用され、水位が設定された範囲を超えると排水を開始して水位を制御します。
構成要素
a.浮体(浮子); 水面の浮力によって浮き沈みする部分であり、水位の変動に応じて上下に移動します。
b.弁(バルブ); 浮体の動きに連動して開閉する装置で、水の流れを制御します。
作動原理
a.浮体が特定の水位に達すると、浮体の浮力が増加し、それに連動して弁が開いて排水を開始します。
b.逆に、水位が下がると、浮体の浮力が減少し、弁が閉じて排水を停止します。
用途
a.浮力排水弁は、貯水槽、浄水施設、下水処理プラント、排水ポンプステーションなど、さまざまな水処理施設で利用されます。
b.主に過剰な水位を防ぐため、貯水槽や池のオーバーフローを制御したり、下水道の過剰な流入を制御したりします。
利点
a.自動制御; 浮体が自動的に水位を検知して排水を制御するため、人手での操作が不要です。
b.効率的な排水制御; 適切な水位を維持し、水位が設定範囲を超えないように制御するため、排水を効率的に行います。

浮力排水弁は、水位の管理や制御において重要な役割を果たす装置であり、適切な設置と定期的なメンテナンスが必要です。これにより、水の効率的な利用や維持管理が実現されます。



ブリージング
「ブリージング」は、水道工事や配管システムに関連する現象であり、水道管内に空気が蓄積して発生する空気塞栓(エアロック)のことを指します。これが発生すると、水の流れが阻害され、正常な配水や排水が妨げられることがあります。以下で、ブリージングについて詳しく説明します。
ブリージングの発生原因
a.空気の混入; 水道管内に空気が混入することにより、空気が管内に溜まり、特定の箇所で空気塞栓が発生します。
b.急激な流れ変化; 水の流れが急激に変わることで、空気が水と分離し、空気が配管内に留まることがあります。
ブリージングの影響
・水道管内の空気塞栓が発生すると、水の流れが遮断され、正常な水の流れが妨げられます。これにより、水の出が悪くなる、水が止まる、排水が不十分になるなどの影響があります。
ブリージングの解消方法
a.エアリリース弁の設置; エアリリース弁を設置して、空気を放出することで、ブリージングを解消します。
b.適切な配管設計; 配管の設計段階で、水の流れをスムーズにする工夫やエアリリースの位置を考慮して設計することで、ブリージングを最小限に抑えます。
予防と対策
a.適切な設計と施工; 配管設計時に空気の蓄積を最小限に抑えるための適切な配置や傾斜を考慮することが重要です。
b.定期的な点検とメンテナンス; 水道管の定期点検やメンテナンスを行い、空気塞栓が発生しないように定期的に確認することが必要です。

ブリージングは、水道システムにおいて重要な問題であり、正常な水の流れを確保するために適切な対策が必要です。適切な設計と定期的なメンテナンスにより、ブリージングの発生を最小限に抑えることが求められます。



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