水道専門用語収録リスト:高度浄水処理・高圧蒸気養生

さいたま水道

収録用語一覧

高度浄水処理
高度浄水処理は、水道の分野において原水(地下水や河川水など)から安全で高品質な飲料水を製造するための高度な処理プロセスを指します。これにより、微生物、有機物、無機物、およびその他の汚染物質が効果的に除去され安全な飲料水が供給されます。以下で、高度浄水処理について詳しく説明します。
目的
・水質改善: 原水中の微生物、有機物、無機物、鉄、マンガン、色素、臭気などの汚染物質を除去し水質を改善します。
・安全な飲料水の確保: 健康に害がない安全で飲料水基準を満たす水を製造することが目的です。
主な処理プロセス
・混合および沈殿: 酸素、鉄、マンガン、有機物を除去するために処理前の原水に凝集剤を添加し沈降させます。
・ろ過: 砂、石炭、活性炭などのろ過材を使用して微生物、微粒子、有機物をろ過します。
・凝集沈殿: 凝集剤を添加して微粒子や懸濁物を凝集させ沈殿させます。
・消毒: 残存微生物を殺菌・不活化するために、塩素、オゾン、紫外線などの消毒剤を添加します。
・活性炭吸着: 有機物や不純物を吸着するために活性炭を使用します。
補助的な処理プロセス
・逆浸透膜(RO): 逆浸透膜を使用して無機物や塩分を除去し高純度の水を得ます。
・複合処理: 複数の処理工程を組み合わせて効率的な水質改善を図ります。
安全対策
・高度浄水処理では、水質検査やモニタリングが常に実施され水質の安全性が確保されます。
・安全性を確保するため処理設備の適切な運用・保守が重要です。

高度浄水処理は、現代の都市および地方の水道システムで一般的に行われ安全で高品質な飲料水を確保するための重要なプロセスです。



高圧蒸気養生
高圧蒸気養生は、コンクリート構造物の製造や施工過程において利用される特殊な養生法です。主にコンクリートの硬化を促進させる目的で高温・高湿度の蒸気を利用します。この方法は、コンクリートの強度や耐久性を向上させるために効果的な方法の一つとされています。以下で、高圧蒸気養生について詳しく説明します。
目的と機能
・早期強度の確保: 高圧蒸気養生は、コンクリートの初期強度を迅速に発現させる目的で行われます。これにより施工プロセスの進行を効率化できます。
・硬化の促進: 高温・高湿度の環境を作り出すことで、コンクリートの硬化を加速させ早期に使用可能な状態にすることが可能です。
・内部組織の改善: 蒸気養生によりコンクリートの内部組織がより密なものになり強度や耐久性が向上します。
施工手順
・養生室の設置: 特定の施工現場において高圧蒸気を生成する専用の養生室が設置されます。
・コンクリートの被覆: コンクリートが打設された直後、適切なカバー材や保温材で覆われ密閉された空間が作られます。
・蒸気の導入: 養生室内に高圧蒸気を導入し一定の温度と湿度を保持します。これによりコンクリートの硬化が促進されます。
利点
・早期施工可能: コンクリートの早期強度を確保するため早期に施工可能になります。
・強度向上: 高圧蒸気養生によりコンクリートの強度が通常の養生方法よりも高くなる可能性があります。
注意点
・養生室内の温度と湿度を適切に管理することが重要です。過剰な温度や湿度は、コンクリートの品質に悪影響を及ぼす可能性があります。
・高圧蒸気養生の施工時には、適切な安全対策が必要です。

高圧蒸気養生は、特定の建築物や構造物においてコンクリートの早期強度や耐久性を向上させるために利用される有用な技術です。



水道の総合サポート受付
copyright©2019 さいたま水道 all rights reserved.