水道専門用語収録リスト:量水器

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量水器
「量水器」は、水道工事や計測分野で使用される機器の一種で水の流量を測定するための装置で以下で詳しく説明します。
●概要
a.量水器は、水道管や配管系統で流れる水の流量を測定するために使用される装置であり流量計の一種です。
b.流量計として水道施設や産業施設で水の供給や管理、計量、課金、監視などに利用されます。
●種類
a.渦流量計: 流れる液体中の渦の振動を検知して流量を測定する原理を利用した量水器の一種。
b.電磁流量計: 電磁場を利用して流れる液体の速度や量を測定する量水器。
c.超音波流量計: 超音波の伝播速度を利用して流量を測定する量水器。
●原理
量水器は、流れる水に対する圧力、振動、磁場、超音波などの物理的な変化を検出、それに基づいて流量を計測します。
これらの原理を利用して、水の速度や流れる量を測定することが可能です。
●利点
a.正確な流量計測: 高い精度で水の流量を測定できます。
b.リアルタイムモニタリング: 操作や監視がリアルタイムで可能であり需要や供給の変動を迅速に把握できます。
c.効率的な水管理: 水道施設や産業施設での水の供給や管理を効率化できます。

量水器は、水道施設、産業施設、農業、建設現場などで水の計量や監視に広く使用されています。適切な量水器の選定や正確な計測は、効率的な水の利用や適切な水資源の管理に重要な役割を果たします。

量水器の誤差について
量水器の誤差とは、水道水の使用量を計測する際に実際に使用された水量とメーターが表示する値との間に生じるずれのことであり、この誤差は構造上の特性や使用環境、流量条件、経年劣化などの複数の要因によって引き起こされるものであり、特に少量の流れが長時間継続するような微小流量域では内部の羽根車が安定して回転しにくくなるために正確な計測が難しくなり、実際の使用量よりも少ない数値が表示される傾向があるほか、逆に高圧状態で急激に大量の水が流れた際には一時的に過剰に計測される可能性もある。
これに加えて内部機構の摩耗や異物混入による回転不良、あるいは凍結や衝撃などによる変形や故障も誤差の原因となり得るため、量水器の製造段階ではJIS規格などに基づいて誤差範囲が定められており、たとえば一定流量における許容誤差が±2%または±5%とされている場合にはこの範囲内であれば正常と判断されるものの、長期間使用されたメーターではこの範囲を超えて性能が低下することもあり得るため、水道事業体では一定期間ごとの交換や検針時の異常確認を通じて適正な計測が維持されるよう努めており利用者が水道料金に不審を抱いた場合には簡易的な水量確認や二次検針を実施することでメーター誤差の有無を判断し必要に応じて量水器の再検定や交換が行われることもあり正確な水量計測は水道料金の公正な請求に直結するため、誤差管理と精度維持は水道インフラにおける非常に重要な課題の一つとなっている。



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